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ブログ  睡眠の生理 

睡眠とは? 眠りの生理②

目次

脳の睡眠ってどういうこと?

今回は、脳の睡眠について話します。

私のセミナーでは脳の疲労が人のパフォーマンスを低下させる原因であり、その脳の疲労を回復させる手段が「睡眠」です。つまり、脳を快適に休ませる「睡眠」ができれば、人のパフォーマンスはいつでもベストな状態を保つことができるというわけです。

脳が寝ていると言っても、活動が停止するわけでなく、寝ているから働く機能があり、それが心身の疲労回復に関わっています。寝不足になると、脳に疲労物質が蓄積され、ベストな状態ではなくなってしまうのです。脳の疲労が蓄積することで、ケアレスミス、注意力散漫、健忘など生活や仕事に支障をきたすようなだけでなく、重大事故(バスやトラック運転手の交通事故が有名)につながることもあります。

脳が睡眠に至るまでの機序について説明します。

脳は眠るの?

そもそも脳は眠るのでしょうか?結論から言うと「NO!」脳は眠りません(失笑)。

睡眠中の脳は、睡眠の各段階(睡眠の深さ)で脳のどの部分が働いているのかが明らかになっており、睡眠中は起きているときとは違う働きをしているということがわかっています。

私たちは「寝ている」と言う状態でも脳は働いているは何故かというと、脳の機能が停止(睡眠で)してしまったら、呼吸を管理する機能が脳にあり、それが止まることになるからで、私たちの生命活動も止まってしまいます。つまり、脳の全部が睡眠するのではないと言うことになります。

「睡眠」は「大脳」を休ませることを目的としています。これは、連続的に働かせている高等生物(哺乳類全般は概ね該当、変温動物(爬虫類)や無脊椎動物(昆虫や軟体生物など)は活動と停止は哺乳類ほど明確ではないので、今回は省きます)が主に行う行為なのです。

大脳は何をしているのか?

大脳は人間が最も発達しており、五感(視覚・聴覚・臭覚・触覚・味覚)や運動、思考、記憶など様々なことに関連してします。起きている間は様々な刺激(光・音・感触など)が情報として「大脳」に送られるため、「大脳」はフル活動をしていることになります。

実は「大脳」は連続運転することできない=疲労をしてしまう器官なのです。「使いづける=眠らない(不眠)」と脳内の神経が変性(要するに劣化)してしまい、最終的には壊れてしまうことになります。脳の神経が壊れるということは、大脳が正常に機能ができなくなるというなります。

外部からの情報がうまく取り込めない、身体を動かす指令が出ない、外部情報を適切に判断できないなど、私たちが生きるために必要なことができなくなってしまうと言うことになり、大脳は、私たちが人として生きる上で、必要不可欠な機能を持った器官なのです。

脳の睡眠とは?

大脳は、身体機能の調節と情報処理の専用器官として働いており、疲れを覚えると、身体の機能は低下し、ときにそれは生命維持にも影響を及ぼしてしまいます。
そこで脳は「眠りなさい」という指令を自ら出すことで大脳に睡眠をさせる機能をもつようになりました。この間に、呼吸や心臓など生命を維持する脳幹は眠らずに働いており、睡眠で寝ているのは大脳だけになります。
大脳を適切に休ませることで、疲弊せずに覚醒時に最大限に大脳にある神経ネットワークを活用できるのということになります。そして、この脳を休ませる「睡眠」の獲得が、今日の人間の文明を作り上げたとも言われています。

そして人は、睡眠をさらに高度なものに進化させ、2種類の睡眠パターンができました。
それが「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という2 つの異なる役割をもつ睡眠パターンです。「レム(REM)睡眠」とは、Rapid Eye Movementの略で、睡眠中に眼球が急速に動いている状態の10~20分程度の短い睡眠のことをいいます。このとき身体はしっかりと休んでいるのですが、脳は活性化した状態(要するに覚醒状態)であり、夢をみていることが多いとされています。逆に眼球運動がないものをノンレム(non-REM)睡眠といって、脳も身体もぐっすりと安眠している状態です。

レム睡眠とノンレム睡眠

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の違いは、睡眠の深さであり、それぞれに役割があります。

「レム睡眠」は、脳の眠りは浅い状態、「ノンレム睡眠」はその逆で、深い眠りに落ちていて、脳と身体がリラックスする眠りの状態です。脳がリラックスする事によって、脳は自分で脳内のメンテナンスを行っており、身体だけでなく脳の疲労回復にもなっています。

睡眠時間の2割は「レム睡眠」、8割は「ノンレム睡眠」と言われており、脳はそれだけ休息を必要としています。睡眠のサイクルとして、「ノンレム睡眠」の後に「レム睡眠」となって、その1サイクルを数回繰り返して朝になります。一番深い睡眠が取れるのは1・2セット目で、3サイクル目から睡眠の深さが浅く、サイクル時間が短くなります。そのため、寝入りばなの3時間で深い2セットがきちんと取れれば、脳はかなり休メルと言うことになります。また、「レム睡眠中」も脳は記憶の整理や夢を見たりしていますこの。浅い「レム睡眠」のときに起きれば、すっきり起きることができるということです。


今回は、脳の睡眠の機序を説明しました。
かなり難しい内容ですが、これを理解する必要ななく、人の睡眠の機序としてあるもので、これを利用することで、睡眠を改善する手立てになります。

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