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睡眠時間が少ないと悪いのか?

 私たちがよく睡眠時間を指標に睡眠不足を話しています。実際に睡眠時間が少ないと「寝た」という実感は低いという方が多いのではないしょうか?
 一応、睡眠のガイドライン(健康づくりのための睡眠指標2014:厚生労働省)からでは、日本人の睡眠時間はここ20年で30分ほど短くなっているとのことですが平均して睡眠時間6−8時間の人が6割程度とのことでした。個人差はあるものの6−8時間の睡眠時間は必要ではないかと書かれています。

 また、日本人は、慢性的な睡眠不足の人が多く、睡眠時間が6−8時間よりも短い睡眠不足が続くと、アルツハイマー型認知症免疫力の低下、肥満、生活習慣病、うつ病、がんなどのリスクが高まると言われています。






では、本当に睡眠時間が短いことで、私たちの脳にどんな変化が起きているのでしょうか?


 オクスフォード大学出版にある『SLEEP®︎』よりJennifer Zitser氏の論文で、今回の題材かた私としては興味深いものがありましたので紹介します。


 睡眠時間と脳組織を長期的に追跡したもので、28年間にわたって概ね平日同じような睡眠時間を自覚的にとっている方の脳の組織(大脳皮質:灰白質、白質)の変化)と認知機能との関連性を調べてました。


 結果としては、睡眠時間を5時間以下・6時間・7時間・8時間以上に分けて、それぞれ認知機能検査(反応速度、一般知識、記憶などの検査)・脳組織(MRI画像)の変化について調べた結果、差はなかったようです。




 あれ? つまり、睡眠時間では認知症とは関係ないってこと?

 全体の結果としては、睡眠時間と脳や認知機能の関係性はないということだったようなのですが、


 

  • 平均睡眠時間が2時間以上変わっていると認知機能が低下していた
  • 睡眠の質の悪いと、前頭皮質下領域内に変化していた
  • 加齢における認知機能に関連するのは、睡眠の質と量の組み合わせ
    (但し、睡眠の量と質は直接比較できないものだから、個々人による)
  • 極端に短い睡眠、極端に長い睡眠、睡眠時間の極端な変化があると認知機能が低下していた


ということがわかっています。睡眠時間と認知機能には統計学上の差がなかったのですが、睡眠の質・量が組み合わせることで、認知機能に差が出ると言うことでした。
 睡眠の質に関しては、ピッツバーグ睡眠質指数(PSQI)を使用しており、実際の睡眠時間や日中の眠気といった量的問題や睡眠の維持・導入といった質的問題を捉えたものでした。



 今回、睡眠時間と認知症を長期にわたる調査のレポートがあったので読んでみると、睡眠時間と認知機能としては、極端な睡眠時間の長い・短いや質の悪いもので影響がある事がわかりました。しかし、睡眠時間のみではまだわからないものがあることがこれでわかりましたし、睡眠の質が私たちの睡眠には重要である事が言えると思います。
 睡眠の質を高める方法を考えていくと共に、どのような睡眠が質の高いものにつながるかも紹介できたらと思います。


ちなみに、かなり読み飛ばして、ブログと書いていたので、あれ?これ少しがいますよってあれば、教えてもらえると嬉しいです。


引用文献:Jennifer Zitser,Sleep duration over 28 years, cognition, gray matter volume, and white matter microstructure: a prospective cohort study.SLEEP.2010.1


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