睡眠の効果って何?
睡眠を語るブログですけど、睡眠の質や眠り方について話していましたが、睡眠がなぜ良いのか?について書きたいと思います。
睡眠不足になると、認知機能が低下して、頭は思うように働かず、気持ち良い1日は少しにくくなります。睡眠不足や不眠は、気分や記憶力にも関係しています。そして、うつ、高血圧、糖尿病などあなたの生活にとって深刻な影響や障害を及ぼしてしまいます。
睡眠不足による心身への悪影響
- 記憶力、判断力、問題解決力などが低下する。
- 精神面で不安定となって、うつ病などの精神疾患になる。
- 生活習慣病(高血圧、糖尿病、肥満などの)のリスクが高くある。
- 免疫力が低下し、がんや感染症になりやすくなる。
- 下痢や便秘、インスリンのコントロールなど内蔵の働きが悪くなる。
- ニキビ、乾燥肌、かぶれやすくなつなど、肌が荒れリスクが高くなる。
- 細胞の老化が促進され、老けたようにみえる。
そんな睡眠不足による悪影響から脱出する方法が「睡眠」です。
睡眠中、私たちの脳や体の中では、細胞レベル、遺伝子レベルで、実にいろいろなことが行われています。睡眠には私たちの脳や体を健康に保つためのさまさまな働きがあることがわかってきました。
睡眠中に、体で起きていること!
① 病気の治癒と予防
睡眠をとることで、成長ホルモンが分泌されます。そして、体の種々の細胞が再生され、免疫力が高まります。傷が治ったり、風邪が治ったりするいわゆる自己治癒力という人が本来もっている治癒力を促すのが成長ホルモンで、睡眠が必要不可欠なのです。自分の免疫力を高めるということは、風邪などの病気の予防(疲れていると免疫が下がるからこそ眠りが必要な理由)にもなりますし、ガンにもなりにくくなるという話もあります。
② 老廃物の排除
あなたが家の中のゴミを集めて捨てるように、睡眠によって、脳内のゴミ(脳内にある疲労物質=後々、脳や心身に悪影響を及ぼすもの)を老廃物として処理してくれということが神経科学の分野でわかってきています。
この老廃物は、活性酸素というものであり、私たちの体内で生じる老廃物の一種で、体の組織を酸化(さびつかせ、老化を促進)するものです。また、この活性酸素が原因で、がん、動脈硬化、認知症などさまざまな病気の原因とされています。夜間や睡眠中に、メラトニンというホルモンが分泌され、活性酸素の無毒化が活発に行われているというわけです。
③ 体の発育促進と抗老化
睡眠中は、体の成長を促す成長ホルモンが分泌されるようになっています。この成長ホルモンによって、成長期の子どもでは発育(骨や体が作られる)が促進されます。一方、大人でも成長ホルモンは重要なホルモンでして、細胞の新陳代謝を促す働きがあります。なので、切り傷や刺し傷、やけどなど傷の治癒促進などの身体の回復や、強く丈夫な骨や若々しい肌の維持といった抗老化の働きも役割としてあります。
④ 脳のメンテナンス
メンテナンスとは、先ほどの脳内の老廃物を除去する掃除とは違って、その日にあった出来事や学んだことなどの情報を整理したり、休ませリラックスさせるということです。
脳の老化防止には、リラックスすることが効果的です。充分な睡眠(これは質の高い睡眠のこと)がとることで、記憶力が高まったり、効果的に仕事こなしたり、ものごとを覚えたり、思い出したりすることができようになります。
⑤ 明日の活動への準備
私たちの体の中では、生命維持のためにさまざまな物質が合成されたり、分解されたりする化学反応(代謝)が行われています。食べた物をエネルギーとして体に蓄えたり、蓄えたエネルギーを必要な時に取り出したりすることを「代謝」といって、これを円滑に進めるのが「酵素」が必要になります。
酵素は体の全ての活動に必要な重要なタンパク質です。そして、睡眠中に、酵素がたくさん生産されるようになっており、日中の活動は酵素を消費するため、睡眠中に酵素を生産するが必要になり、翌日の活動の元になるということです。
まとめ
私たちは眠っている間に心身共に健康になるためのことが体の中で行われていることが分かっています。しかし、睡眠の本質的な役割については不明な部分もまだ多く、世界中の研究者たちが日々探求を続けているのが現状です。
睡眠とはなにか?人や動物はなぜ眠るのか?といった問いかけに対して明確な答えはいまだでませんが、「睡眠の重要」であるということは間違いないですし、睡眠の効果をしていただくことで、眠る事が大事であると思ってもらえたら嬉しいです。
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