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眠れないと「うつ」なの?

不眠(睡眠障害)とうつは関係しているの?

 睡眠障害とともに社会問題として取り上げられるのが「うつ病」です。うつ病は内外からのストレス蓄積が原因で起こるとされている病気で、訴えとして「眠れない」という「不眠」の悩みも多くみられる症状の一つです。「不眠」の症状があることで、現時点で「うつ」の状態でなくても将来的に「うつ病」を発症する可能性があります。逆に「うつ病」の症状が回復したとしても「不眠」があると再び「うつ」の状態に戻ってしまうこともあります。

うつ病と睡眠障害の患者数の推移

厚生労働省「患者調査」より

 うつ病患者数は1999年から急速に増えており、1996年から2017年までに75万人増加しており、約20年間で4.6倍になっています。「こころの風邪」ともいわれるくらい「うつ病」は私たちの身近にある病気の一つなのですが、社会問題として取り上げられるまでになってしまったのは、日本の長期不況からの経済的疲弊とその職場環境によるストレスが関係していると考えられています。

うつ病とは?

 うつ病はよく「気の持ちようで」と言われていますが、気持ちだけの問題ではなく、「脳内物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)」が影響しているということがわかってきています。症状としては、気分が落ち込み、憂うつになったり、やる気が出ないなどの精神に不安定となったり、疲れやすく、体がだるくなったりと身体な影響もでてきます。


 また、気分障害の一つであり、「うつ病性障害」と「双極性障害(そううつ病)」の2つに」大きく分けられます。先ほど上げた心身症状は主に「うつ病性障害」と言われるもので、この障害の時に「不眠」が伴います。

睡眠障害とうつとの関係、鬱は気分障害のひとつである

MSDマニュアル「気分障害」より

 「うつ病」の方の8割以上が「寝ようとしてもなかなか眠れない」「寝てもすぐに起きてしまう」「朝早くに目が覚めてしまう」などの睡眠に対しての問題があると言われています。つまり、不眠症状が続いている人はうつ病に極めて近い状態になっている可能性があると考えられます。

「うつ病」だから「不眠」なのか?
「不眠」だから「うつ病」なのか?

 これを考えるとキリがなくなってしまいますが、共通している原因は「ストレス」です。私たちの日常生活で、常に何かしらの「ストレス」にさらされています。このストレスがまず「睡眠」を妨げてしまいます。

 私たちが受ける「ストレス」は、家族や職場・学校の人間関係、勉強時間、仕事の量、お金などの不安や不満になったり、場合によって怒りの感情になったりと心理面で大きくなってきます。この心理的ストレスにより「交感神経」が優位に働くようになってしまい、リラックスや睡眠を促す「副交感神経」の機能が抑えられてしまうことになります。

 ストレスが「不眠」をつくり、脳の整理や心身の回復が出来なくなり、心身に異常をきたして、脳内物質にも影響が出てしまうのでは・・・と。

 ストレスの原因に気がつくことは難しいです。振り返りが大事になってきます。ご自身が眠れなくなった前後の仕事やプライベートでの出来事を思い出して、原因が探り、解決を図ることが早期の対処になってくると考えられます。

不眠症とうつ病には統計的に強い関係があります。 不眠症は大きく4つに分けることができます。

  • 入眠困難:寝床についても30分~1時間以上経っても眠れない
  • 中途覚醒:就寝後、翌朝までの間に何度も目が覚めてしまう
  • 早朝覚醒:起床時刻よりも2時間以上前に目が覚めて、眠れない
  • 熟眠障害:眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じがない

 早朝覚醒が、うつ病の症状としてでます。病院へ受診した際にも診断の決め手になることも多いとも言われています。24時間不規則な生活パターンが続いてしまうと、睡眠促進物質が確実に脳内に貯まってしまい、いつか限界を超えてしまうと脳が壊れてしまいます。


 本来は、脳の許容限界に達する前に「睡眠をしなさい」と脳が欲しますが、この生活パターンを崩せないのが現実です。

 必要になってくるのは「どのくらい寝る時間」がというところに意識が向きがちですが、難しいことは間違いありません。睡眠の時間が足りないのであれば、重要になってくるのは、睡眠の質そのものになります。

 たとえ、充分な睡眠時間をとっていたとしても、質の悪い睡眠であれば、熟眠障害などの不眠症を招いてしまいます。つまり、質の高い睡眠を確保しておけば、睡眠時間が多少短くなったとしても、パフォーマンスは維持され、満足のいく活動が継続することができます。

不眠症とは?
睡眠の効果って何?

まとめ

今回の「睡眠とうつ」の関係ですが・・・「ストレス」が原因と考えています。うつになるから不眠になるのか? 不眠だからうつになるのか? ではなく、私たちを取り巻く環境や社会背景が「ストレス」を生み出し、「不眠」や「うつ」となってしまうかもしれません。

いきなり生活を変えることは難しいですが、睡眠のためのできる行動を始めてみませんか?

以下に紹介してます。

  1. 朝起きる時間を同じ時間帯にする。
  2. 就寝1時間前のパソコン・携帯電話など避ける。
  3. 就寝3時間前に食事は済ませる。
  4. 睡眠ホルモンに関係する大豆食品やカルシウムを午前中にとる。
  5. 寝酒はしない 。
  6. 寝るときは照明を消す(場合によっては薄暗い程度でも可)。
  7. 適度なストレッチや運動を行う。

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