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夢はいつみているの?

睡眠、睡眠障害、健康

 毎晩、どのような夢を見ていますか? 多くの人は、夜中に夢の内容は覚えていない事が多いと思います。覚えていても、奇妙で、非合理的で、脈絡がなく、不可思議な夢である事が多いでしょう。
 どうして私たちは、夢を見るのでしょうか? 夢とはどのような現象で、どんな役割があるのでしょうか?


そもそも夢とは?


 睡眠中に進行する一連の視覚的心像。ときには聴覚,味覚,嗅覚などの関与する夢もある。また睡眠時だけでなく,覚醒時の空想 (白日夢 ) もある。夢の原因としては,睡眠前の生理的・心理的緊張,睡眠中の外からの刺激あるいは身体内部からの感覚などがあげられる。夢では欲求や不安に基づいて主観的に自由にふるまう傾向が強い。また夢をみているときには脳波や眼球運動に特徴ある変化がみられるといわれる (ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説より)。
 インターネットで調べると上記のように出てきます。つまりは、睡眠中に起こる本能的な欲求や不安が現れたものと思われます。


 睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠の2つがあり、レム睡眠は爬虫類や両生類などの下等動物と言われる発生学的に古い睡眠です。レム睡眠中は、筋肉が緩んで動かない状態となり、エネルギーの消費量は低い状態となっています。一方、ノンレム睡眠は、より高等な動物にみられるものであり、特に霊長類など大脳皮質が発達した動物では主要な睡眠となります。

 ここで面白いことに気が付きませんか?

 夢の定義から考えると、脳の機能が高次になる生物が見るものではと思うのですが、「レム睡眠=夢をみる睡眠」と実は言われています。夢は高等動物に特有の現象と言われているのに、ノンレム睡眠ではなく、古い睡眠であるレム睡眠が夢を見ることと関連があると思うと不思議なことですよね。


レム睡眠だけで夢を見ているのか?


 夢は、眠りの浅いレム睡眠(脳が起きているけど、体は寝ている睡眠)で起きると言われているのですが、実際はどうなのでしょうか?

 「睡眠」は脳を休ませるということなので、「脳の活動」という点から考えると、脳が「起きている状態」と「寝ている状態」に分けられ、さらに寝ている状態を「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つに分ける事ができます。睡眠は、この3つの活動を周期的に行っていることになります。(「睡眠の生理②」でも書いています
 レム睡眠は「脳は起きているが、身体は眠っている」、ノンレム睡眠は「脳は寝ているが、感覚器官(触覚など)や筋肉が動ける」という状態の睡眠です。

 「レム睡眠のときに夢を見る
      ・・・でもノンレム睡眠でも夢はみている」

と先ほども出したように、よく言われますが、「レム睡眠」でも「ノンレム睡眠」でも両方で夢は見ている事がわかっています。


どんな夢を見ているのか?


 レム睡眠中は「実体験に近い夢」「ストーリーのある夢」、ノンレム睡眠中は「抽象的で辻褄が合わない夢」を見ていることが多いと判明しています。


 「体は寝ているけれど、脳は起きている」というレム睡眠中は、覚醒時のように大脳皮質が活性化していて、夢の中での自分の動きに呼応するように脳の中にある手足の運動をつかさどる神経細胞が活発になります。つまり、脳の中では「視覚や体の動きを感知して、さも現実かのように夢の世界を体感している」と感じているようになるので、具体的で合理的・現実的な夢を見ることが多いのです。


 「脳も体も眠っている」ノンレム睡眠中は、夢を見ても運動をつかさどるの神経細胞はほとんど活動しないですし、大脳の各部位の連携もよくない状態です。ということは、夢を見ていても、ノンレム睡眠中は、脳が働いていないのでしばらくぼーっとする「寝ぼけた」状態になるということです。なので、起きた直後、「抽象的でよくわからない」夢という時は、ノンレム睡眠から突然起きたという可能性があるという事です。



 これらのことから、夢はどんな生物でも見ている可能性があるということです。動物との会話ができないので、実際のところはわかりませんが・・・
 犬の脳波を記録している実験では、突然眠っている犬が、楽しそうに尻尾をふる事があるそうです。この時の脳は「脳が起きている」レム睡眠中であり、もしかすると、犬は尻尾を振りたくなるような楽しい夢を見ているのかもしれません。


夢はたくさん見た方がよい!?ー正しい睡眠サイクルをー


 「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が入れ替わるごとに、夢の内容も切り替わっていることがわかっています。夢をみた回数が多いほど、レム睡眠とノンレム睡眠のスリープサイクルがきちんと回せていることになります。つまり、一晩である程度の夢を体験することが自然の眠りであるといえるのです。
 正常な睡眠サイクルであれば8~10回ほど、夢の世界を旅していることになります。


見るなら良い夢を見たい!!


 せっかく見るであれば、楽しい夢をみたいと思うのですが、人間は不安感や恐怖感などネガティブな情動を経験することが多く夢に反映されてしまうようです。


では、どうすれば良いのでしょうか?


 基本ですけど、ストレスを溜めない事です。やはり、普段の生活や仕事で起こる出来事に私たちはストレスを感じていることは多くあります。ス自分なりの方法でストレスを発散することをお勧めします。できれば運動が良いです。運動をすることで適度に疲れる事ができれば、眠りやすくなりますので。


 夜更かしはしない方が良いです。むしと、十分な睡眠をとりましょう。睡眠不足に陥ると、ポジティブな情報には鈍感になり、ネガティブな情報に過敏になることが知られています。つまり、悪いことばかりに目が行くので、悪夢の原因となり、眠り自体も悪い桃になってしまいます。。


 「夢」は脳のイメージを投影しているものであり、自分の心理状態を「夢」という形で表しています。ということは、「脳の状態」がよくないと、悪い夢をみることは必然です。その脳が疲れていれば、悪夢も見やすくなります。脳の疲れをできるだけ取り除くように、ヘッドマッサージや瞑想などが効果的と言われています。


まとめ


 今回は夢の見る理由について書きました。脳と体を休めても、情報の整理が行われており、その情報の一部をみていることと、私たちの日頃の感情が夢となって出ているのです。悪い夢は心身にも良くありません。健康を作り、パフォーマンスの高い自分を作っていくためにも、良い夢をみることは重要な事です。


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