最低睡眠時間は？どれくらいか
人間はどのくらいの時間を眠れば良いのか？
色々と話はあるのですが、これだ！という基準はありません。その理由としては、睡眠自体が体質や性、年齢などの要因に影響されると言われているからです。筆者は、睡眠時間は人それぞれであるので、日中の眠気で困らなければ、その人に合った睡眠時間が十分ではないかと考えています。
しかし、日本人は睡眠時間を削って何かに励むことを「美徳」のように捉え、「寝る間も惜しんで」仕事や勉強をすることが必要という意識が強く根付いていると思われます。1日24時間という時間の中で、やらなければいけないことが山積になってしまい、睡眠時間を犠牲にするのはやむをえないと考えることありませんか？ 無理が祟ってしまい、体調をガタガタにするだけでなく、学業や仕事の成果もダメになってしまうことも・・・。
ナポレオンやエジソンのように、「3～5時間眠れば十分」という人もまれにいますが、睡眠時間5時間未満の方は『ショートスリーパー』と言われており、人口の約0.5％で、遺伝子によるものと言われています。
睡眠の効果は、「脳を休ませ、副交感神経が活発になる」「成長ホルモンが促進され代謝あがる」「記憶の定着と整理を進める」といった役割があります。つまり、睡眠不足が何日も続くと、この睡眠効果が低くなり、心身の疲労回復が十分ではなくなってしまい、パフォーマンスが落ちてしまうことになります。
最適な睡眠時間を探るには・・・
人間にとって最適な睡眠時間は7〜8時間とも言われています。しかし、年齢や生活スタイルなどでも大きく変化するものです。
赤ちゃんの時は、ほとんどの時間を寝て過ごし、子どもになると10時間は眠ることが多いです。以降、10代で8時間、20代には7時間、40代で6.5時間、60代で6時間と、年齢が上がっていくとともに睡眠時間が減るようになっています。
年齢による睡眠時間の変化もありますが、活動量によっても睡眠時間は変わります。トップアスリートなどは、肉体的な負荷の高いトレーニングを行なっており、睡眠時間が11時間も必要とする場合もあります。アスリートでない人も、体調不良やストレス過多となったら、多くの睡眠が必要です。
参考：睡眠と運動パフォーマンス？！、睡眠は年齢によって変わるのか？
自分にとって良い睡眠時間は？
睡眠の特徴として、身体が必要としている時間以上の睡眠をとることは不可能と言われています。つまり、睡眠時間の長短にこだわり過ぎると、神経質になってしまい、かえって睡眠が浅くなったり、不眠に陥ることもあります。
睡眠で大事なことは、まず睡眠をしたと感じる睡眠時間を確保することです。日中に眠くなることや仕事や学校のない休日に朝遅くまで寝てしまうなどの現象は、いつも睡眠時間が足りていないという信号を体が発信しているということです。
参考文献：『Mortality Associated With Sleep Duration and Insomnia』
最適な睡眠時間については多くの研究が行われていますが、最近のアメリカの研究では、生活習慣病や寿命に関係する最適な睡眠時間は7時間だという見解が出ています。この研究からでは、個人差はありものの睡眠時間が7時間の人が最も死亡率が低いということでした。
また、もう一つの理由として、睡眠中に細胞の修復として発せられる成長ホルモンは、眠り始めの2、3時間に分泌され、全身に行きわたり、6時間ほど働くと言われています。
まとめ
健康を考慮するのであれば、7時間程度の睡眠が良いということがわかりました。しかし、実際の睡眠サイクルは人それぞれで、必要な睡眠時間には「個人差」があるということもわかっています。
必要な睡眠時間は睡眠の質、生活、季節などのほか、遺伝子などによっても変わるので、翌日に眠気を感じず快適な生活が送れるような睡眠時間が最適であると考えられています。
そして、人間は年齢が上がるととともに睡眠時間が減るようになっています。
そして、深い睡眠が少なくなっていきます。
現在、最低限どのくらい眠ったら良いのかと悩んでいる方がいましたら、睡眠時間は7時間を目安に、昼間の活動時に眠気を感じるようなら少し長くするなどして、自身にあった睡眠時間を探していくことはいかがでしょうか？
睡眠時間を確認するためには、最低１週間程度行うことが必要です。睡眠時間で悩んでいる方は試し１週間行ってみましょう。
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